コラム:健康オタクへの道(1) − 最初の一歩 −


 健康にここまで執着するようになったのはどうしてだろう?と思ったりします。考えれば、最初はヤマギシでした。ヤマギシとは、知ってらっしゃる方も多いと思いますが、ニュースで問題になった、あのヤマギシです。

 表向きは、安全な農産物を車に乗せて売っているというだけです。売っているものは当然ヤマギシでの生産品で、完全な食物連鎖の中で循環して生産される理想的なものでした。「健康な牛からとれた生乳を、低温殺菌でつくった牛乳」「放し飼いした健康な鶏からとれた、赤玉有精卵」などです。価格もそれほど高価ではなく、品質もよかった様に今でも思っています。
 販売人さんが言うには、「卵は、凍らせれば、1年もつ」と言ってました。それはオーバーだろうと思っていましたが、冷蔵庫にいれなくても1ヶ月は軽々、卵黄がプルンと立っていました。牛乳も、最初はなんの違いも分からず飲み続けていたある日、普通に売っている牛乳の不味さにはびっくりしました。「牛乳嫌いな人はこの味が嫌いなんだ」とつくづく思いました。
 まずいものを食べ慣れていると本当においしいものはわからないと痛感した私は、「本当においしいものが食べたい」というよりは「本当においしいものを食べた時には分かってあげたい」とい欲求から「安全な食べ物」の世界へ入っていく事になるのでした。

 そうそう、なぜ、ヤマギシがニュース沙汰になったか知らない方のために書きます。ヤマギシは食物連鎖による農産物の生産をするために、「ヤマギシズム」という理念?宗教?みたいな考えがあり牛乳パックにも「6泊7日」の合宿みたいなものに参加しようと広告が載っていました。簡単にいいますと社会主義的な考えで、「お金のない社会作り」を目指しているのです。ヤマギシズムに賛同してヤマギシに入ると全財産をヤマギシに渡し、すべてのものが共同の持ち物になる世界です。その中では給料無しでこの理想郷を維持するべく働くことになるのです。そして子供を持つ親が入ると当然子供も強制的に入る事になり、体罰などで強制的に働かされているという実体が問題になりニュースになったのです。

 食物連鎖による農産物の生産はいいのになぁ。完全に管理しようとするとそのような考えになるのだろうか.....。もっと気楽にやればいいのに...。今でもヤマギシはあるのかなぁ....。

 当然ですが私はヤマギシには入っていませんよ。ただの客です。

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