コラム:健康オタクへの道(2) − 最初にはまったのは牛乳 −


 「最初の一歩」で書きました通り、ヤマギシの牛乳はとてもカルチャーショックでした。親からは、「ジュース飲むくらいなら牛乳飲め」とよく言われていました。父親は、砂糖の卸の仕事なので、ジュースが単なる砂糖を溶かして香料をつけただけの飲み物である事を知っていたからでした。砂糖の原価を知っているので余計に栄養価の高い牛乳を勧めたのでしょう。
 また、私は母親の母乳がでない上、ミルクも飲めない子だったらしく、最初から牛乳を飲んで育ったようで、「牛の乳で育った」とよく言われました。赤んぼのときから牛乳を飲んでいる私ですから、それが「不味いもの」と知ったときには、やはりショックでした。
 
 そして、牛乳を研究しました。研究したといっても調べただけですが、牛乳には、「高温殺菌」と「低温殺菌」があります。「高温殺菌」とは100℃以上の温度で2秒殺菌するものです。普通は120℃で、「常温保存可能」と言うのは140℃以上で殺菌したものです。これは、前からまずくて飲めなかった。「低温殺菌」とは、63℃を30分かけて殺菌するのが理想ですが、ものによっては、65℃とか75℃とかがあります。
 
 ここまで書けばお分かりと思いますが、「高温殺菌」とは、メーカが安く生産するために考えだされた殺菌方法です。「高温殺菌」する事で、栄養素は破壊され味も落ちます(賞味期限はのびますが...)。この事実を知った時が、食品メーカへの疑惑を初めて感じた時でもありました。(15年位前かな)

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